第56話【北朝鮮】いまあなたが見ている金正恩は本物だと思いますか? で、いまTVで見ている金正恩は、金正恩の影武者である可能性が高いことに触れました。
一般的に「本物と影武者との見分け方は耳である」と言われています。それは、耳は軟骨が多いため整形しにくく、仮に整形したとしても跡が残ってしまうからです。
金正恩の場合、本物と思われる金正恩の耳はいわゆる「朝鮮耳」で耳たぶがありません。それに対し影武者の金正恩には大きな耳たぶがあります。
いま表に出てきている金正恩が影武者だとすると、それでは本物の金正恩はどうなったのかという疑問がわいてきます。
そこで
「重病説」が浮上してきます。その根拠は、
金正恩が患っていた糖尿病が悪化した というところにあるようです。過去に足を引きずりながら歩いている様子が報道された金正恩が本物だとすれば、糖尿病が悪化したという情報もあり得ることかもしれません。
次に
「死亡説」です。もし金正恩の死亡を隠蔽しているとすれば、
誰かが陰で実権を握っている ことになりますが、それが長期間に及ぶとなると不自然です。
さらには、北朝鮮ですでにクーデターが起きて金正恩は監禁状態にあるという説もあります。このような憶測が飛び交う背景には、2013年4月に平壌で、金正恩が乗ったベンツに、自爆テロと見られる軍の車両が突っ込みベンツが大破するという「金正恩暗殺未遂事件」があったためです。現在、最もクーデターを起こしそうな人物は、第46話【北朝鮮】クーデターの機会を狙っているのは崔竜海・党副委員長か? にも出てきた崔竜海(チェリョンヘ)党副委員長でしょうか?
ところで、いまの北朝鮮では影武者は当たり前のように製造されているようで、金正恩には15人ぐらいいると言われています。イラクのサダム・フセインの影武者は4~5人だったのに比べると15人は多すぎますが、それは、朝鮮労働党、秘密警察、人民解放軍それぞれが数名ずつの影武者を製造した結果だと言われています。
もしかすると、いままで本物と考えられていた方が影武者で、影武者と考えられていた方が本物なのかもしれません。
ですから、第17話【北朝鮮】アメリカが武力で北朝鮮を倒すことはできるのか? で触れた「作戦計画5015」すなわち「金正恩斬首作戦」も、本物の金正恩が特定されない限り実行不能です。もたもたしている間に反撃され、たいへんなことになってしまうからです。
このように、北朝鮮はウソで塗り固められていて、どこまでが本当でどこからがウソなのかがよくわからない不思議な国です。
2017.05.29