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酒興放論

お気楽に人生を楽しんでばかりいるとバカになってしまうので、せめて1日に1回ぐらいはまとまったことを考えてみようというところから始めたお気楽ブログで、お酒を楽しみながら言いたいことを言うという趣旨です。ふだん、飲み友だちと居酒屋で酒を酌み交わしながら話し、話した先から消えていくような、1話1~2分のたわいもないお話です。心境が変化したら、ある日突然やめるかもしれません。

第199話【アメリカ】トランプ政権の誕生が8年遅すぎた

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第199話【アメリカ】トランプ政権の誕生が8年遅すぎた

昨年秋の米大統領選で、大方の予想を裏切り、共和党のドナルド・トランプ候補が民主党のヒラリー・クリントン候補に勝利しました。

この時、私は、この大統領選を、36年前の1980年秋に、共和党のロナルド・レーガン候補が現職のジミー・カーター大統領を破った時の大統領選と重ね合わせて眺めていました。

状況が似ていたからです。

何が似ていたのかというと、2人とも「米国を再び偉大に」と、圧倒的な軍事力を背景に「力による平和」を訴えたことです。

アメリカには共和党と民主党という2大政党があり、政策は、共和党が「小さな政府」であるのに対し、民主党は「大きな政府」と大きく異なっています。

どちらにも良い点、悪い点があるのですが、一方の政権が数年続くと、経済や暮らしにひずみが出てきて、だんだん国民の不満が高まり、そのあたりで政権が交代するというのを繰り返してきました。

2008年の大統領選で第44代大統領に当選した民主党のバラク・オバマ前大統領は、対北朝鮮政策で対決を好まない傾向がありました。

共和党支持者からは「オバマは腰抜け」と言われながらも、北朝鮮が「核をやめた」というまでは対話に応じないという「戦略的忍耐」を貫きました。

その間、2009年には「核のない世界」に向けた働きかけが評価され、ノーベル平和賞を受賞しました。

北朝鮮の動きについて見て見ぬ姿勢を続けた結果、どうなったのでしょうか?

オバマ政権8年間で、北朝鮮の核・ミサイル開発は後戻りできないところまで進んでしまいました。

オバマ前大統領が事の重大さに気がつき焦りだしたのは政権末期でした。すでに手遅れになっていました。

そこに登場したのがトランプ大統領でした。

オバマ前大統領は人格者で、人間的には大変立派な人だと思います。それに対し、トランプ大統領は、人間的にいろいろな批判があります。

しかし、対北朝鮮政策を考えた時には、評価が変わってくると思います。

核弾頭保有数は、アメリカの7,000発に対し、北朝鮮は20~60発です。数では圧倒的な差はありますが、北朝鮮の場合、1発でも保有していたら脅威です。

中国は北朝鮮の同胞ですから脅威と捉えず、本音では、中国のアジア太平洋戦略の露払いとして、むしろ好都合と考えていると思いますが、日本、韓国にとっては大きな脅威です。

オバマ政権の「戦略的忍耐」は、結局、後世に禍根を残すことになったと思います。

8年間の在任期間中には、北朝鮮の核・ミサイル開発を止められるチャンスはありましたが「戦略的忍耐」のためにすべてが手遅れになりました。

トランプ大統領の誕生が8年遅すぎたと思います。

2017.10.16
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