今日のお題は「勝負服」、本来、勝負服とは競馬の騎手が着用する服のことです。
勝負服に使用できる色の種類、使用できる胴の柄、使用できる袖の柄などすべてが競馬施行規則に定めれられていて、その条件を満たしたものでなければいけません。たとえば、色についていえば、赤、青、黄など13色の中から選ばなければいけません。そして、出走前には、どのような勝負服にするのか、事前登録が必要です。
もともと競馬で始まった勝負服が、その後、ファッション業界で、デートや商談など、ここぞというときに着ていく服という意味で使われるようになり「勝負パンツ」や「勝負ネクタイ」という言葉が生まれました。
安倍首相の勝負ネクタイは黄色です。首脳会談、街頭演説、選挙ポスターなど、大事な場面では決まって黄色のネクタイを締めています。黄色は「親しみやすさ」を演出する色です。
ところで、安倍さんの場合、ネクタイをどれにするかについては、たぶん自分で考えているのだろうなと思います。なにしろ、安倍家では、昭恵夫人ではなく、首相自らスーツにアイロンをかけるぐらいですから。
首相が自分でアイロンがけをするのは少し意外ですが、新聞には「安倍首相の1日」というコーナーがあり、分刻みのスケジュールが書かれていて、最後が〇時〇分、私邸、となっています。それによると、夜9時ごろには帰宅していることが多いようです。
安倍さんは潰瘍性大腸炎を患っているので、お酒はほとんど飲まず、家に帰っても明恵夫人は不在。昭恵夫人は外で飲むのに忙しく、深夜に泥酔して帰宅することも多いと言われていますので、昭恵夫人の帰宅を待つ間にアイロンがけをしているのかもしれません。
昭恵夫人は、東京・神田に居酒屋・UZU(うず)を経営していますが、第2次安倍政権発足後は店に顔を出すことがなくなったようですので、ふだん飲むのはこの店ではありません。
閑話休題。
安倍さんはここぞというときには勝負ネクタイを着用し、それは黄色だ、ということが知れ渡ってしまうと、良い面もありますが、同時に悪い面もあると思います。
ひねた見方をすれば、安倍さんが黄色のネクタイをしているときは、その場を重要視していることがわかりますが、黄色以外のネクタイをしているときは、そこに集まっている人たちに、あまり重要視していないというメッセージを送ることになり、その場にいる人たちが寂しい思いをするのではないかと思うからです。
2017.05.23