昨年9月、中国が今年4月からの「外国人選別制度」の実施を発表してから、現地日系企業には衝撃が走っているようです。「いったい中国はナニサマのつもり?」と怒っている人もたくさんいます。
その4月になってから1か月あまり経ちました。この制度は、すべての外国人就労者を対象として、年収、学歴、年齢、中国語レベルなどの評価項目で点数づけをし、Aランク/Bランク/Cランク(中国語ではA類/B類/C類)の3段階にランクづけし取り扱いを定めるというもので、満点は120点。
Aランクは 85~120点の「ハイレベル人材」で、中国政府が居住を奨励する人材、つまり、中国政府がお願いして住んでもらいたいと考えているグループ、Bランクは 60~84点の「専門人材」で、中国政府が居住を制限する人材、つまり、とりあえずは中国に住んでもいいが今後どうなるかわからないよというグループ、Cランクは 59点以下の「一般人材」で、中国政府が居住を排除する人材、つまり、国外追放グループです。
現地日系企業数は3万を超えるとも言われています。大手企業の駐在員の場合はほとんどがBランクのようですが、中小企業の場合はCランクの国外追放組が続出しそうです。
背景には、中国での就職難、一般労働者の雇用確保の問題があります。ざっくりいうと、日中国交正常化以降の約40年間、中国が日本の技術を必要としてきたが、いまでは先端技術を除けば日本から学ぶものは少なくなった、逆に、日本の方が中国14億人市場を必要としているのでしょ、ということになると思います。
今後、日系企業では、中国でのビザ更新が難しいと判断したら、早めに帰任させることになると思います。
中国がそうするのなら、日本もやったらどうでしょうか?
なにをするのかについては次回、・・・
2017.05.12