昨日の韓国大統領選は、選挙前の予想通り、革新系「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)が当選しました。
5月3日の選挙前最後となる韓国世論調査と、5月9日の開票結果とを比較すると、革新系「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)は、支持率38% → 得票率41%、保守系「自由韓国党」の洪準杓(ホン・ジュンピョ)は、支持率16% → 得票率24%、中道系「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)は、支持率20% → 得票率21%で、やはり隠れ洪準杓支持層の票が上乗せになったものの、文在寅には遠く及びませんでした。
この文在寅・新大統領は、韓国人の耳に心地よいことばかり言う人なので、特に韓国の若者には人気があるようですが、困った人が大統領になったものだと思います。
もともと、この人の両親は朝鮮戦争のときに北朝鮮から韓国に避難してきた人ですので「在韓北朝鮮人」です。ということは、北朝鮮は友、アメリカ、日本は敵というスタンスです。
いままでの文在寅の言動も韓国左派民族主義者の典型です。
昨年7月には島根県竹島に上陸しました。
昨年12月には、いったんは少女像の撤去をした釜山市東区を激しく非難し、市民団体をあおって少女像を再設置させました。
自身のフェイスブックには「釜山市民の少女像設置は真の独立宣言だ」と書き込みました。まだ日本の植民地支配が続いているとでも考えているのでしょうか?
自分が大統領になれば、2015年12月の日韓合意は破棄するとも言っています。
南北関係では、自分が大統領になれば、まず(祖国の)北朝鮮に行き、昨年2月に閉鎖した南北協力事業・開城(ケソン)工業団地の事業を再開させると言っています。
韓国は昔から約束を守らないことで有名な民族ですが、約束を守らないのは自国内だけにしてほしいと思います。
大統領になったときに、本当に公約通りのことを実行できるのか、現実を見つめ直して、結局、従来とあまり変わらない方針をとるのかわかりませんが、今の段階では、北の金正恩、南の文在寅、どちらも困った人です。
2017.05.10