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酒興放論

お気楽に人生を楽しんでばかりいるとバカになってしまうので、せめて1日に1回ぐらいはまとまったことを考えてみようというところから始めたお気楽ブログで、お酒を楽しみながら言いたいことを言うという趣旨です。ふだん、飲み友だちと居酒屋で酒を酌み交わしながら話し、話した先から消えていくような、1話1~2分のたわいもないお話です。心境が変化したら、ある日突然やめるかもしれません。

第4話【中国】中国での情報統制、たとえば、・・・

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第4話【中国】中国での情報統制、たとえば、・・・

昨日、中国人のノーベル賞受賞者が3人しかいないことを書きました。2010年の平和賞、2012年の文学賞、2015年の生理学・医学賞だけですから、自然科学分野に限ってみれば、中国で研究生活を送りながら受賞したのは1人だけということになります。その理由のひとつは 第3話【中国】中国人のノーベル賞受賞者はなぜ少ない? の通りです。

ところで、中国ではふだんは普通にNHKテレビが見れるのですが、突然、画像が真っ暗になることがあります。中国政府の関係者で、誰か日本語のわかる人が放送内容をチェックしていて、中国政府にとって都合の悪い報道になった瞬間、放送停止ボタンを押すそうです。

2010年に、劉暁波(りゅう・ぎょうは、リウ・シャオポー)さんが中国在住の中国人として初めてノーベル賞を受賞したとき、中国政府は受賞に反対でした。それは、劉暁波さんが中国の基本的人権確立のための民主化運動で投獄中だったからです。

ノーベル平和賞受賞が決まったとき、政府は情報統制を敷きました。当然のことながら、ノーベル平和賞のニュースは、中国のテレビ局では放送されず、NHKテレビも、そのニュースが始まるところで画面が真っ暗になりました。また、インターネットでも情報統制が敷かれました。

ですので、日系企業で働いている中国人スタッフも受賞の事実を知りませんでした。そのことを日本人駐在員から知らされ、日本語のできるスタッフが日本語版のインターネットを見て「ああ、本当だ!」と驚いていましたが、こういうことは普通にあります。

ちなみに劉暁波さんはいまも服役中です。

2017.04.04
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