昨日、北朝鮮が弾道ミサイル1発を発射しましたが、発射数分後に約50km離れた北朝鮮内陸部に落下し、またしても失敗に終わりました。これで3月22日以降4回連続で失敗したことになります。
金正恩の権威づけを図るはずの弾道ミサイル発射が、なぜこれほどまでに失敗を続けているのでしょうか?
いまアメリカのメディアで、アメリカがサイバー攻撃を仕掛けて北朝鮮のミサイル発射を妨害しているのではないかという見方が広がっているようです。北朝鮮が、昨年、開発中の中距離弾道ミサイル「ムスダン」の発射実験を8回行い、うち7回も失敗したのは、アメリカのサイバー攻撃の結果ではないかという見方です。
その根拠になっているのは、2014年、オバマ政権時代に北朝鮮へのサイバー攻撃計画を本格化させ、トランプ政権がそれを引き継いだという情報です。アメリカのサイバー攻撃能力は世界最高レベルですので、十分にあり得ることかとは思いますが、この点については、最高機密ですので、アメリカ政府は、肯定もせず、否定もせず、ノーコメントです。
このサイバー攻撃説を否定する見方もあります。ミサイル自体のプログラムは外部から隔離されているので、サイバー攻撃を受けるはずがない、別の理由からだという見方です。
どちらの見方も決定的な根拠はなく、いまの時点では、どちらが正しいのかわかりません。
もし、これがサイバー攻撃の結果だとすると、素晴らしい成功率です。期待を込めて、北朝鮮の相次ぐミサイル発射失敗はアメリカによるサイバー攻撃の結果であってほしいと思います。
2017.04.30