いまではどこに行っても見かけるようになった100円ショップの「ザ・ダイソー」。
もともとは1980年代に創業者社長がひとりで事業を始め、雑貨をトラックに積み込み、スーパーマーケットの駐車場で移動販売していたバッタ屋でした。
そして1990年代にバブルが崩壊し長期不況に突入したころから、チェーン展開をスタートして急速に売り上げを伸ばし、いまでは国内で3,000店舗、海外でも1,500店舗を構える巨大チェーンになりました。
ダイソーは、平ったくいうと、利益が10円であっても50円であっても100円均一で売り、店舗全体として収益をあげるような商売をしているところです。
私の住む宇都宮にもいくつかダイソーがあります。品ぞろえが豊富なので、時々、事務用品やちょっとした小物を買いにダイソーに行き、とても重宝しています。
ところで、最近、店内に陳列されている商品の生産国に変化が生じているような気がするのです。いままでは圧倒的に中国製が多かったのですが、なんだか日本製が多くなってきたようなのです。
ダイソーの提携工場は8,000か所あり、どこで、なにを、どのぐらい作っていて、いつ入荷するのかについては、ダイソー社員でも把握が難しいそうですが、確かに変化しているようです。
それもそのはず、中国の人件費は、この10年、上昇を続け3倍になっています。賃金上昇が鈍化しつつあるのは、ここ1~2年のことで、だんだん中国の人件費の安さの魅力が薄れてきています。それに対し日本は、この10年、賃金が上昇するどころか下降気味です。そのため日本製の比率が高まってきているのではないかと思います。
私のようなヒマ人はあまりいないかもしれませんが、お時間のあるときにでも、いくつかの商品を手に取って眺めてみたら、なにか新しい気づきがあるかもしれません。
2017.04.27