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酒興放論

お気楽に人生を楽しんでばかりいるとバカになってしまうので、せめて1日に1回ぐらいはまとまったことを考えてみようというところから始めたお気楽ブログで、お酒を楽しみながら言いたいことを言うという趣旨です。ふだん、飲み友だちと居酒屋で酒を酌み交わしながら話し、話した先から消えていくような、1話1~2分のたわいもないお話です。心境が変化したら、ある日突然やめるかもしれません。

第176話【人生哲学】お金と時間、どちらが大切?

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第176話【人生哲学】お金と時間、どちらが大切?

日本語には「時は金なり」という格言があり、英語には「Time is money」という格言があります。

私が中学時代にこの格言に出会ったとき「日本人もアメリカ人も考えることは同じだなぁ」と思いました。

しかし「時は金なり」は、アメリカ合衆国建国の父の1人で100ドル紙幣でお馴染みのベンジャミン・フランクリンの著書の中の「Remember that time is money」を翻訳したものでした。

この格言は、お金を引き合いに出して時間の大切さを説いたものですが、「時」=「金」となっていますので「時間とお金の価値は同じ」ということになります。

では、時間とお金の価値が同じかと言うと、時間を浪費したときにはあまり後悔しませんが、お金を浪費したときにはとても後悔しますので「お金の価値の方が大きい」と言えそうです。

では、お金の価値の方が大きいのかと言うと、時間は、いくら頑張っても1日24時間以上にすることはできませんが、お金は、頑張れば無限に増えていくかもしれませんから「時間の価値の方が大きい」と言えそうです。

このような禅問答になるのは、抽象的な「時間」の概念と抽象的な「お金」の概念を比較しているからで、具体的な数量で比較すると話が変わってきます。

昔々の社会は基本的には平等でしたが、そのうち、その社会の中に少し知恵の回る人が現れ、何か人の役に立つ商品を作り始め、その商品を売ってお金を儲けるようになってきます。

しかし、投入時間と生産量がリニアに比例する場合は、その人は「1日24時間の壁」にぶち当たります。

そこで、知恵を働かせて、他の人の時間を使おうとします。そこに「資本家」と「労働者」が誕生します。労働者は「時間」を売り、資本家はそれ以上の「利益」をあげますので、徐々に貧富の差が拡大していきます。いわゆる「搾取」です。

それが資本主義社会の始まりだと思います。

「時間」はすべての人に平等に与えられているリソースで、その「時間」をどのように使うかは本人次第ですが、命に限りがある以上、時間にも限りがあります。

そして、年をとればとるほど「金」よりも「時間」の重要性が増し、しかも、加速度的にそれが増大していくものだと思います。

とは言え、あまり細かいことを気にしていると人生が味気ないものになってしまいますので、折に触れ「時間」を意識するぐらいでよいと思います。

私は、どちらかと言うと、お酒を飲んでいるときには「時間」の経過をあまり気にせず、しらふのときには「時間」の経過を強く意識する方かもしれません。

いずれにしろ、自分で納得のいく過ごし方をしたいものです。

2017.09.23
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