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酒興放論

お気楽に人生を楽しんでばかりいるとバカになってしまうので、せめて1日に1回ぐらいはまとまったことを考えてみようというところから始めたお気楽ブログで、お酒を楽しみながら言いたいことを言うという趣旨です。ふだん、飲み友だちと居酒屋で酒を酌み交わしながら話し、話した先から消えていくような、1話1~2分のたわいもないお話です。心境が変化したら、ある日突然やめるかもしれません。

第171話【文化】考えようによっては親しみやすくなる「奈良・東大寺の四天王」

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第171話【文化】考えようによっては親しみやすくなる「奈良・東大寺の四天王」

今年1月に3日間、奈良でたくさんのお寺を訪れましたが、そのひとつに「東大寺」がありました。

東大寺は8世紀に建てられたお寺で本尊は「奈良の大仏」ですが、大仏の他にも「四天王」の仏像もあります。

「四天王」は、通常、持国天(じこくてん)、増長天(ぞうちょうてん)、広目天(こうもくてん)、多聞天(たもんてん)の順に表記されるようです。

「持国天」は東南の隅に配置された「東方を守る守護神」、「増長天」は西南の隅に配置された「南方を守る守護神」、「広目天」は北西の隅に配置された「西方を守る守護神」、「多聞天」は北東の隅に配置された「北方を守る守護神」です。

「釈迦如来」の前方に立つ「持国天」と「増長天」は2神とも目を大きく見開き、威圧感があります。いずれも怖い顔をしていますが「持国天」は口をへの字にしているのに対し「増長天」は口を開けています。また「持国天」は左足で邪鬼の頭を踏みつけ、「増長天」は右足で邪鬼の頭を踏みつけています。

次に「釈迦如来」の後方に立つ「広目天」と「多聞天」は、顔が兄弟のように似ていて、2神とも遠くを眺めるような眼差しで、やはり怒っているように見えます。「広目天」は右手をおろし「多聞天」は右手をあげています。

私は、これらの「四天王」を仏像として見ただけでは、数日後には記憶から消えてしまいますが、いくつかの切り口で比較してみたり、「人間界」に降りてきていただき人間として観察したりすることによって、強烈に記憶に定着するのではないかと思っています。

それでは「四天王のなんでもランキング」です。

①偉い順:

たぶん、表記順だと思いますので、1.持国天、2.増長天、3.広目天、4.多聞天、の順です。また、前方に持国天・増長天、後方に広目天・多聞天が立っていることからも、その理解で間違いないと思います。レイアウト的には時計回りです。

②身長の高い順:

1.広目天(169.9cm)、2.多聞天(164.5cm)、3.増長天(162.2cm)、4.持国天(160.5cm)の順です。

③顔の怖い順:

私の主観的な印象では、1.増長天、2.持国天、3.多聞天、4.広目天の順で、レイアウト的には反時計回りです。

「四天王」を眺めていると、いずれも人間的なところが感じられます。前列の「持国天」と「増長天」は、体育会系で豪快にお酒を飲み、酔うと若いのを捕まえて説教をしたがる、単純でわかりやすいタイプの神様、後列の「広目天」と「多聞天」は、理知的で、口数が少なく「笑ってたまるか」という顔をしていますが根は優しく、落語を聞きながらニヤッと笑うような、少し複雑でわかりにくいタイプの神様です。

もし「四天王」が、「もっちゃん」、「ぞうちゃん」、「こうちゃん」、「たもちゃん」などと呼べるような身近な存在であれば、よい飲み友だちになれそうな気がします。

※添付画像は東大寺でいただいた案内で、右から、持国天、多聞天、広目天、増長天です。

2017.09.18

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