録画するTV番組を間違えてしまいました。
番組名がとてもよく似ているのです。
ひとつはテレビ朝日系列の「世界の村で発見!こんなところに日本人」、もうひとつが「世界ナゼそこに?日本人」で、前者を録画するつもりで後者を予約してしまいました。
「世界の村で発見!こんなところに日本人」は、もともと2008年から不定期特番として7回ほど放送したものを、2013年4月からレギュラー化したものです。スタジオの出演者は千原兄弟、森山良子などで、毎回、この人たちを含め、そこそこ有名な芸能人が世界の村に住む日本人を訪ね、村にたどり着くまでのプロセスにフォーカスしたバラエティ番組です。
テレビ東京系列の「世界ナゼそこに?日本人」は、2011年以降、不定期特番として3回放送したものを、2012年10月にレギュラー化したものです。旅人は番組制作スタッフで、主に、現地での日本人の暮らし方にフォーカスしたバラエティ番組です。
どちらが「元祖」なのかについては、不定期特番ベースであればテレビ朝日の方が早いのですが、レギュラー番組ベースであればテレビ東京の方が早いので、議論の分かれるところです。
テレビ朝日とテレビ東京とが、お互いの番組構成、視聴率を見ながら制作していることがうかがえますが、それにしても、録画予約を間違えてしまうほど似ているのは困ります。名前のつけ方が安易だなぁと思います。
また、10年以上前に「和民・魚民戦争」がありました。
2003年に和民が「魚民という名称が和民に酷似している」と公表したことに魚民が反発し「虚偽の事実を公表された」として東京地裁に提訴、和民に3,000万円の賠償請求をしたところ、今度は和民が名誉棄損で魚民を逆提訴したという戦いです。
結局、1年後に「和民は魚民の看板の使用を認め、魚民は損害賠償請求を取り下げる」という和解が成立し、お互い、いったんは矛を収めました。
しかし、2007年になって、どうにも虫の収まらないワタミ社長・渡邉美樹が著書の中で「和民でヒットすれば〇民という真似っこが現れる」と書いてしまったたため、軋轢が再燃し、魚民が1億円の賠償を求めて和民と渡邉美樹を提訴しました。
最終的には、2009年に東京地裁が渡邉美樹個人の責任だけを認め300万円の賠償を命じ、決着がつきました。
この問題は、魚民が、この当時繁盛していた和民を意識して「和民という名称にヒントを得て魚民と命名した」のだろうなと推測できますが、あまりにもお手軽すぎて独創性に欠けます。
和民に入るつもりの客が、間違って魚民に入ってしまうことは滅多にないと思いますが、もう少し違いを出さなければいけません。
魚民が、和民という名称にヒントを得たのであれば、「和民」以上に良い名称を考えなければいけません。
それは「魚民」ではないはずです。
2017.09.19