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酒興放論

お気楽に人生を楽しんでばかりいるとバカになってしまうので、せめて1日に1回ぐらいはまとまったことを考えてみようというところから始めたお気楽ブログで、お酒を楽しみながら言いたいことを言うという趣旨です。ふだん、飲み友だちと居酒屋で酒を酌み交わしながら話し、話した先から消えていくような、1話1~2分のたわいもないお話です。心境が変化したら、ある日突然やめるかもしれません。

第163話【グルメ/寿司】「お母さんミズダコ」の悲しい習性

安くて美味しい寿司ネタの代表格のひとつが「タコ」、食感がよく、噛むとじゅわっと旨みがにじみ出てくるのがたまりません。

「タコ」には「マダコ」と「ミズダコ」とがあり、茹でてから握ることが多いのですが、私は断然「ミズダコ」の「生」が好きです。

「タコの刺身」は寿司職人の力量が問われるネタと言われています。茹でてから握る場合には、塩でもんで「ぬめり」を取りますから問題ありませんが、刺身の場合は塩もみをしないので「ぬめり」があって切りにくいからです。ですから、まずは、よく切れる包丁を使わないといけません。

タコには8本の「足」があります。これは学術的には「足」ではなく「腕」で、英語でも「arm=腕」です。日本人には「足」に見えますが、英米人には「腕」に見えるのかもしれません。

また「頭」のように見えるいちばん上の大きな丸い部分は、実際には「胴」で、じゃ「頭」はどこにあるのかというと、「足」の根元の、「眼」や「口」が集まっているところにあります。

このように「頭」から「足」が生えていますので「頭足類」と呼ばれています。

「タコ」は知能が高いことでも知られ、たとえば、蓋つきのガラスの瓶に餌を入れたものを「タコ」に見せると、瓶の蓋をねじって開け、瓶の中の餌をとることができると言われています。

また、敵に襲われたときには「トカゲのしっぽ切り」のように、捕まえられた「腕」を切り離すことができます。

その後「腕」が再生するのですが、切り口の状況次第で、そこから2本生えることがあり、その結果8本以上になることもあります。過去最多の本数は96本です。敵に何度も何度も襲われたのかもしれません。その標本は、三重県のマンボウの泳ぐ水族館「志摩マリンランド」にあります。写真を見ると、植物の「ひげ根」とそっくりです。

「ミズダコ」は「タコ」の種類の中でもいちばん大きな「タコ」で、「腕」を広げると3~4mにもなり、体重も20~30kgぐらいあります。そして、過去最大のものは、体長約9m、体重 約270kgだそうです。

「タコ」のメスは生涯に1回だけ産卵します。

「マダコ」は1か月ぐらいで孵化するのですが、「ミズダコ」は孵化するまでに10か月もかかります。

この時の「お母さんダコ」の行動は感動的です。

10か月の間、巣穴から離れず、何も食べずに、肝臓に蓄えられた栄養分を消費しながら卵を守り続けます。

そして、子育てが終わり、卵が孵化するころには肝臓の重さが5分の1ぐらいにまで減って、栄養分を使い果たして「お母さんダコ」の寿命がつき、生涯を終えるのです。

このように涙ぐましい習性を持った「ミズダコ」ですが、食物連鎖はこの世の習い、「ミズダコ」も人に美味しく食べられてこそ、その存在価値が高まるというもの、・・・ などと勝手なことを考えながら、「ミズダコ」の味を楽しんでいます。

2017.09.10
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