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酒興放論

お気楽に人生を楽しんでばかりいるとバカになってしまうので、せめて1日に1回ぐらいはまとまったことを考えてみようというところから始めたお気楽ブログで、お酒を楽しみながら言いたいことを言うという趣旨です。ふだん、飲み友だちと居酒屋で酒を酌み交わしながら話し、話した先から消えていくような、1話1~2分のたわいもないお話です。心境が変化したら、ある日突然やめるかもしれません。

第142話【人生哲学】脳は否定形の表現を処理することができない

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第142話【人生哲学】脳は否定形の表現を処理することができない

脳科学には「脳は否定形の表現を処理することができない」という知見があります。潜在意識の特性のひとつです。

たとえば、母親が子どもに対して「チョコを食べちゃダメよ!」と言ったのに子どもがチョコレートを食べてしまうことがよくあります。母親は「あれだけ食べちゃダメと言ったのに!」と子どもを叱りつけます。

また、自分で「失敗しちゃいけない」と思っていると失敗してしまうことがよくあります。

これはなぜかというと「脳は否定形の表現を処理することができない」からで、そのプロセスは次のようになります。

母親が「チョコを食べちゃダメよ!」と言うと、子どもは自分がチョコレートを食べている状況を頭に思い描いているうちに、いつの間にか「チョコを食べなさい」という意味にすり替わってしまい、母親が「チョコを食べなさい」と命令したのと同じ結果になります。

同様に、自分で「失敗しちゃいけない」と思っていると、自分が失敗している姿を頭に思い描いてしまうため、本当に失敗してしまうのです。

否定形の表現は潜在意識の中で肯定形で処理されますので、否定形の表現は逆効果になります。

以上のような脳の特性から、何かを伝えるときには肯定形の表現で伝えればよいことがわかります。

ですから、母親が「私が買い物から戻ってくるまでおとなしく待っていてね」と言えば、子どもは自分が待っている状況を頭に思い描きますので、チョコレートを食べてしまうことはないのです。

また、自分で「失敗しちゃいけない」と思うのではなく、自分が成功している姿を強く思い描けばよいのです。

いま甲子園球場では、連日、高校野球の熱戦が繰り広げられています。

0対0のまま終盤に入り、一死三塁の絶好のチャンスが巡ってきました。スクイズで1点もぎ取れば勝てそうです。

その時、監督の意を受けた選手が次の打者に「空振りだけはするなよ」と言って送り出せば、たぶんその打者は空振りをしてチャンスが潰えてしまいます。

「バットに当てて打球の勢いを殺せ」と言えばよいのです。

2017.08.20
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