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酒興放論

お気楽に人生を楽しんでばかりいるとバカになってしまうので、せめて1日に1回ぐらいはまとまったことを考えてみようというところから始めたお気楽ブログで、お酒を楽しみながら言いたいことを言うという趣旨です。ふだん、飲み友だちと居酒屋で酒を酌み交わしながら話し、話した先から消えていくような、1話1~2分のたわいもないお話です。心境が変化したら、ある日突然やめるかもしれません。

第133話【尖閣諸島】中国の人たちは真実を知りたがっている

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第133話【尖閣諸島】中国の人たちは真実を知りたがっている

5年ほど前の2012年9月に、日本政府が、それまで私有地だった尖閣諸島を地権者から20.5億円で購入して国有化したとき、私は仕事で中国・広州にいました。連日、中国各地で反日デモが繰り広げられていたころです。

そして、その2週間ほど前の2012年8月下旬、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)に、尖閣諸島問題について、中国の民間人が後ろから中国政府を鉄砲で打つようなツイッターを掲載したため中国で物議を醸しだし、その内容は産経新聞に掲載されて日本にも伝えられました。

その民間人とは、中国広東省広州の電子サービス会社「広東捷盈電子科技」の取締役会副主席の肩書をもつ林凡さんという女性です。彼女のツイッターの読者は10万人以上ですので、それなりに名前を知られた人だと思います。

そのツイッターで林凡さんは「1949年の中国建国以降、中国が尖閣諸島の領有権を主張し始めた1971年までの22年間、ずっと、中国政府は尖閣諸島を日本の領土と認めていた」という発言をしました。

その根拠として、

1953年1月8日付の中国共産党機関紙「人民日報」の記事には「琉球群島(沖縄)は台湾の東北に点在し、尖閣諸島や先島諸島、沖縄諸島など7組の島しょからなる」と記載されているため、中国政府は尖閣諸島は沖縄に含まれると認識していること、

また、中国当局が監修した1953年、1958年、1960年、1967年に発行された公式地図の画像を示したうえで、そこには、尖閣諸島、魚釣島(日本名)と表記され、日中境界線も、尖閣諸島は日本の領土として引かれていること、

を提示したうえで、林さんは「中国政府はこれでも釣魚島(中国名)は我々の領土だと言えるのか?」と疑問を投げかけています。

林さんのツイッターへの中国国内の反応は、感情的な反論もある一方で、

「資料を見て、尖閣諸島が日本の領土だったことがはっきりとわかった」、
「知識のない大衆が中国共産党に踊らされていたことがよくわかった」、
「反日デモで、中国当局にタダでこき使われている連中には困る」

などと林凡さんのツイートに賛同する声もたくさん寄せられました。

5年ほど前にインターネットで流れたこの記事を読んだとき、私は、中国の政府と軍部はウソで塗り固められているけど、民間人はまだまだ捨てたものじゃないと、改めて思いました。

中国の人たちは、中国政府が発表するウソの公式見解ではなく、真実を知りたがっているのです。

林凡さんがいまも無事に暮らしているのかどうかはわかりません。すでに中国政府が林凡さんのツイッターを削除しているかもしれません。

しかし、中国政府が林さんのツイッターを削除することは簡単ですが、林凡さんの発言の根拠になっている人民日報、公式地図までを消すことはできません。

2017.08.11
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