東北自動車道・宇都宮インターチェンジから車で5分ぐらいのところに、
石臼挽き手打そば「季蕎」という蕎麦屋があります。読み方は「ききょう」です。
平成20年にできた蕎麦屋で、それまでは同じ場所に「名代・本陣そば」という蕎麦屋がありました。前の店も今の店も、店の作りはほとんど同じです。
私は「本陣そば」にはよく行きましたが、「季蕎」の方はたまにしか行かず、せいぜい5~6回ぐらいです。
「季蕎」の店主は秋田県の人で、東京で郷土料理の店を出したり、高速道路のサービスエリアの蕎麦屋で働いたのち、奥さんの実家のある栃木県でこの店を開いたそうです。
蕎麦粉はすべて益子産です。益子町の契約農家から仕入れた蕎麦粉で、毎朝、店主が打っています。
私が注文するのはいつも大盛りです。蕎麦の量は多めで、それなりに美味しいのですが、風味がいまいちだと思います。
同じ蕎麦粉を使い同じ道具を使って打っても、打ち方が変われば、蕎麦の風味・食感が大きく変わります。しかし、この店の蕎麦の風味に物足りなさを感じる原因は、蕎麦の打ち方ではなく蕎麦粉にあるのではないかと思います。
私が懇意にしている蕎麦屋は「美味しい蕎麦は蕎麦粉で決まってしまう」と言い切っています。
行く先々で蕎麦を食べ歩き、十数年前に弘前で粋を極めた蕎麦の味に出会ってから、少し蕎麦にうるさくなったような気がします。
この店の駐車場は25台分あり、いつも県外ナンバーの車が数台止まっています。宇都宮周辺はゴルフ場が多いため、ゴルフ帰りの人たちの車なのだろうと思います。
「季蕎」は季節によってメニューが変わり、冬は秋田のきりたんぽ鍋を食べることもできます。
2017.08.01