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酒興放論

お気楽に人生を楽しんでばかりいるとバカになってしまうので、せめて1日に1回ぐらいはまとまったことを考えてみようというところから始めたお気楽ブログで、お酒を楽しみながら言いたいことを言うという趣旨です。ふだん、飲み友だちと居酒屋で酒を酌み交わしながら話し、話した先から消えていくような、1話1~2分のたわいもないお話です。心境が変化したら、ある日突然やめるかもしれません。

第122話【草津】草津温泉の「時間湯」の盛衰

草津温泉は、草津白根山に降った雨や雪が地面に染み込み、それが地下のマグマの熱で温められ、30年以上かけていろいろな成分を取り込みながら、ゆっくりと標高の低い方に移動して湧出した温泉で、泉質としては主に酸性泉や硫黄泉です。

そのため、湯畑周辺の街全体には硫黄の臭いが立ち込め、温泉街の雰囲気を醸し出しています。

草津の源泉の温度は95℃と熱く、そのまま入浴することができません。かといって、温度を下げるために水で埋めると効能が薄れてしまいます。そこで、温泉の効能を維持したまま温度を下げるために考え出されたのが「湯もみ」です。

江戸時代以降、草津では「時間湯」という湯治が行われてきました。

まず、草津節に合わせて湯もみオバサンたちが六尺板で「湯もみ」をして48℃以下に下げ、次に、手桶で頭に30~40杯の「かけ湯」をし、そして、湯長の号令で一斉に3分間「入湯」します。それを1日4回繰り返します。

この時間湯は、最盛期には6か所の浴場で行われ、現在、湯もみショーで観光客を楽しませている「熱乃湯」も昭和32年までは時間湯をやっていました。

いままでにテレビで何度も時間湯の様子を見たことがありますが、はっきり言って苦行だと思います。

実際に時間湯で健康を回復した人もたくさんいて、健康上の効果があるのは確かなのでしょうが、自分も時間湯をやってみようという気にはなれません。

なぜかというと「かけ湯」をする気になれないのです。後頭部にお湯をかけて頭部の血管を無理やり開くことによって、のぼせたり、貧血になったりするのを防ぐのですが、どう考えても心臓に悪いと思うからです。

日本人が質実剛健だった時代には隆盛を極めた時間湯も、時代が移り変わって、私のように軟弱な人たちが増えたせいか、徐々に営業拠点が減り、今では「千代の湯」と「地蔵の湯」の2か所の浴場を残すだけになってしまいました。

2017.07.31
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