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酒興放論

お気楽に人生を楽しんでばかりいるとバカになってしまうので、せめて1日に1回ぐらいはまとまったことを考えてみようというところから始めたお気楽ブログで、お酒を楽しみながら言いたいことを言うという趣旨です。ふだん、飲み友だちと居酒屋で酒を酌み交わしながら話し、話した先から消えていくような、1話1~2分のたわいもないお話です。心境が変化したら、ある日突然やめるかもしれません。

第82話【社会】抗がん剤治療の最前線にいる医師の建前と本音

誰もがん患者にはなりたくないのですが、もし「がん」が見つかったときには、通常、抗がん剤治療を受けます。

抗がん剤治療は、がん細胞の増殖を抑制したり成長を遅らせる効果があり、転移や再発を防ぐ効果もあり、また、がん細胞を死滅させる効果もあると言われています。そのため、現在のがん治療では抗がん剤が幅広く使われています。

そのように一般的な治療法ではあるものの、抗がん剤の効果や副作用には課題も多いとも言われています。
 
10日ほど前の新聞によると、東京・大森赤十字病院の医師が、現在、がん治療に携わっている東京都と神奈川県の大規模病院5施設の医師53人、薬剤師29人、計82人を対象に、もし自分が胃がん患者だったら抗がん剤治療を受けるかどうか?という調査を実施しました。

その結果、82人のうち21人、率にして25.6%、実に4人に1人の医師、薬剤師が「抗がん剤治療を受けたくない」と考えていることがわかりました。
 
その理由は、

①抗がん剤治療では根治しない、
②抗がん剤治療の副作用がつらい、

です。

理由①については、医師は、ふだん、がん患者に対しては抗がん剤治療を勧めています。「効果が得られる」というのがその理由です。つまり、他の人ががん患者だったら効果がある、自分ががん患者だったら効果がないと言っていることになります。

これはどのように考えればよいのでしょうか?
建前と本音でしょうか?

理由②については、抗がん剤の投与によって引き起こされる副作用のつらさを目で見てよく知っているからで、無理もないことです。

副作用は、抗がん剤が、がん細胞だけでなく、正常な細胞をも攻撃するため、正常な細胞が正常に機能しなくなることによって現れる症状のことだと思います。

副作用は抗がん剤の種類によっていろいろですが、吐き気、発熱、頭痛、悪寒、発疹、脱毛、肺炎、膀胱炎、腎不全、心臓障害、肝障害など、想像するだけでいやになるような症状が出ます。

副作用については個人差があるようですが、現状では、がん治療の現場にいる医師の4人に1人が敬遠するほどつらいレベルのものだということになります。

将来、私ががん患者になるのかどうかわかりませんが、早く副作用を緩和する医療技術が進歩してほしいと思います。

がんの撲滅のために情熱を燃やしている研究者はたくさんいますが、副作用の緩和のために情熱を燃やし命をささげて研究している人は、それほど多くないと思います。

しかし、将来がんになるかもしれない人たちにとっては、この世からがんがなくなるという夢のような話よりも、苦痛を伴わず抗がん剤治療を受けられることの方が現実的な願いだと思うし、医療技術の難易度から言っても、はるかに容易であると思います。

早く、抗がん剤治療の最前線にいる医師全員が口をそろえて、自分も抗がん剤治療を受けますと言える時代がやってきてほしいと願っています。

2017.06.21
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