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酒興放論

お気楽に人生を楽しんでばかりいるとバカになってしまうので、せめて1日に1回ぐらいはまとまったことを考えてみようというところから始めたお気楽ブログで、お酒を楽しみながら言いたいことを言うという趣旨です。ふだん、飲み友だちと居酒屋で酒を酌み交わしながら話し、話した先から消えていくような、1話1~2分のたわいもないお話です。心境が変化したら、ある日突然やめるかもしれません。

第76話【暮らし】リサイクルするときホッチキス針はつけたまま? 外してから?

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第76話【暮らし】リサイクルするときホッチキス針はつけたまま? 外してから?

現在、日本の古紙回収率は80%ぐらい、古紙利用率は65%ぐらいで、ともに世界のトップクラスです。

古紙回収のためにリサイクルボックスを置いている会社も多いと思います。

そこで迷うのが、リサイクルボックスに入れるとき、紙にホッチキス針をつけたままでよいのか、ホッチキス針を外した方がよいのかという問題です。

紙を廃棄するとき、ホッチキス針をつけたままの人もいれば、針を外してから捨てる人もいます。

ホッチキス針メーカー大手のマックス株式会社の詰め替え用の針の箱の裏には 「ホッチキス針は古紙の再生紙工程で支障ありません」と書かれていますが、これはあくまでもホッチキス針メーカーの見解です。

リサイクル業者はどうかと言えば、ある業者は、紙を再生する過程でホッチキス針を分離できるので大丈夫ですと言い、別の業者は、紙の品質に影響を与える恐れがあるので針を外してほしいと言います。

では、本当のところはどうなのでしょうか?

ここでもう一度マックスのサイトを見てみると、やはり、お客さんからそのような質問をよく受けるようで、それに正しく答えるために、愛知県の王子製紙・春日井工場に教えを請いに訪問したと書かれていました。
 
再生紙ができる過程は、

①古紙をプレスする
→ ②古紙をバラバラにする
→ ③古紙を水で溶きほぐし繊維状にする
④除去装置で異物を取り除く
→ ⑤繊維から剥離したインク粒子を取り除く
→ ⑥漂白する
→ ⑦製紙工場へ、

です。

上記④の異物除去装置で異物を完全に取り除くことができるので、製紙メーカーである王子製紙の見解は「ホッチキス針の取り外しは不要」です。

では、先ほどのホッチキス針を外すことを推奨しているリサイクル業者の見解は正しくないのでしょうか?

たぶんこれも正しいのだと思います。異物除去装置の性能次第なのではないかと思います。信頼性の低い旧型の除去装置を使っているところは異物を取り切れず、紙の品質が悪くなった結果、安く買いたたかれたという苦い経験があるのではないでしょうか?
 
ちなみに、王子製紙は回収業者にホッチキス針を外すような指示をしていないし、ホッチキス針がついたままでも通常の紙と同じ価格で取引されているということでした。

以上から、結論は「ホッチキス針の取り外しは不要」です。しかし、それでも私はホッチキス針を外します。そのあたりが昭和生まれなのでしょうね、たぶん平成生まれの若者はホッチキス針をはずさないと思います。

ところで、日本では通常ホッチキスと言っていますが、これは英語ではありません。英語では stapler(ステイプラー)です。ホッチキスはホッチキスの考案者・ホッチキス(Hotchkiss )さんの名前ですね。

韓国でも一般的にホッチキスと呼んでいるのは日本統治時代の名残りです。


2017.06.15
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