夕べの神宮球場でのヤクルト×巨人戦の中継を途中まで見ていて、このような展開は今までに何度見たことか、またか!と、うんざりしました。
1回表の攻撃で本塁打2本を含む長短打で4点を先制し、2回表にも追加点をあげ、楽勝の展開でした。
巨人の先発は内海投手。4年前の2013年までは巨人のエースでしたが、その後3シーズンは1桁勝利にとどまり、2勝のシーズンもありました。年齢も35才で、投手として盛りを過ぎていることは誰の目にも明らかです。今シーズンは2勝5敗、防御率は5点台、つまり1試合投げると5~6点失うというペースです。
巨人が5対1でリードしたまま4回裏になりました。
内海投手のボールに切れがなくなり、ヤクルト打線につかまりだしました。チームの勝利を優先するならば、交代のタイミングです。
しかし、高橋由伸監督は続投を指示。案の定打たれ、5対3と、リードは2点になりました。
そして、5回表の巨人の攻撃でランナーが溜まり、二死一二塁で9番内海に廻ってきました。チームの勝利を優先するならば、代打を出して点を取りに行くタイミングです。
しかし、そのまま内海を打席に送り、凡退、追加点を奪えないまま攻撃が終わりました。元エースの内海に勝ち星をつけさせてやりたいがための采配です。
いくら連敗中で最下位に低迷しているヤクルトが相手であっても、勢いづいたヤクルト打線を止めることができず、救援の桜井、西村が打ち込まれて、終わってみれば5対7の逆転負け。
元エースの勝ち星を優先したがために、普通にやれば勝てる試合を落としてしまいました。
このような監督の采配ミスによる逆転負けが今シーズンだけでも10試合はありました。
勝てる展開になった試合を勝つだけで、勝ちが10増え、負けが10減ります。その中には、上位にいる広島・阪神・DeNA戦もありますので、それらのチームの勝ちが減り、負けが増えます。
その結果、現在15ゲーム差の4位の巨人が、今ごろ広島と首位を争っていたはず、ということになります。
このように自ら負けを呼び込むような采配は、V9時代の川上監督のころにはありませんでした。
交代のタイミングは2度ありました。
勝利の女神がやさしく2度も手を差し伸べたのに、それに見向きもしなかった高橋由伸監督の采配に、勝利の女神があきれ返り、ならばとヤクルトに微笑んだ試合でした。
2017.08.04