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酒興放論

お気楽に人生を楽しんでばかりいるとバカになってしまうので、せめて1日に1回ぐらいはまとまったことを考えてみようというところから始めたお気楽ブログで、お酒を楽しみながら言いたいことを言うという趣旨です。ふだん、飲み友だちと居酒屋で酒を酌み交わしながら話し、話した先から消えていくような、1話1~2分のたわいもないお話です。心境が変化したら、ある日突然やめるかもしれません。

第120話【歴史】床屋の店の前のサインポールの謎

昨日、床屋に行きました。

床屋の店の前には、赤・青・白3色のストライプ状のものがクルクル回っている棒があり、これの正式名称は「サインポール」です。

昔、私が小学校か中学校に通っていたころ、たぶん何かの授業で話が横道にそれて床屋の話になったときに、先生から「昔は、医者は手先が器用だったので床屋もやっていて、あのクルクル回るやつはその名残りで、赤が動脈、青が静脈、白が包帯だ」と教わりました。

その話がとても強く印象に残りましたので、その真偽について疑いもせず、つい最近まで数十年間、そういうものだと思っていました。

しかし、どうもその話は少し違っているようです。

中世のヨーロッパでは、髪を切ることは、身体を切ることと同じ行為と考えられていましたので、理容師は外科医を兼業していましたが、次第に、理容師だけ、あるいは外科医だけと専業化が進みました。

そして、赤・青・白のサインポールが初めて登場したのは、1540年に近代理容業の祖と言われるパリの外科医・メヤーナキールが理容師として開業したときであると言われています。

また、動脈や静脈という言葉が初めて使われたのは、1628年、イギリスの解剖学者・ウイリアム・ハーベーが血液循環説を唱えたときであると言われています。

そうなると、動脈や静脈の発見よりもサインポールの出現の方が早いということになり、サインポールの、赤は動脈、青は静脈、白は包帯という説はタイミング的にあり得ないことになります。

ところで、フランス国旗のトリコロールは、左から順に青・白・赤ですので、使っている色の種類はサインポールと同じですが、フランス国旗は1789年のフランス革命のときのパリ市民軍の帽子の徽章に由来していますから、フランス国旗ができたのはサインポールよりもさらに後のことです。

以上をまとめると、床屋の店の前にあるサインポールの由来については、初めて登場したのは1540年、場所はパリ、しかし、なぜ赤・青・白なのかについては記録が残っていないため不明、ということになります。

消化不良のような話になってしまいました。

ちなみに「床屋」という言葉は放送禁止用語のひとつで、テレビやラジオなどでは、理容師・理髪師・理容業・理髪店を使わなければいけないことになっています。

2017.07.29
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