コインランドリーと言えば、以前は、洗濯機と乾燥機が並んでいるだけの殺風景なところでした。それでも、1人暮らしの学生や単身赴任のサラリーマンにとっては欠かせないところでもありました。
しかし、今どきのコインランドリーは様変わりし、便利でおしゃれなところも増えてきました。
コインランドリーの基本的なサービスは「洗濯」と「乾燥」ですが、まず、その基本的なサービスが進化しています。
機械が「大型化」してきましたので、毛布、タオルケット、シーツ、布団カバーなど大きなものも楽々洗えて、しかもクリーニング屋さんに出すよりも安く、また、女性の就業率が高まってきたことから週末にまとめ洗いする機会が増えたということが機械の大型化の普及に拍車をかけています。さらに「熱風乾燥」ができるため、ダニやアトピーや花粉症に悩む人たちに喜ばれています。
次に、洗濯・乾燥という基本的なサービスと別のサービスとを単純に組み合わせることによって、「新しい価値観」を生み出している店舗も増えてきました。
宇都宮の「ララカフェ・ショッピングモール」はコインランドリーの隣に自然食品を扱うスーパーとカフェがありますので、洗濯・乾燥が終わるのを待っている間に、買い物をしたり、焼きたてのパンやいれたてのコーヒーを楽しむことができます。
東京都内には、洗濯・乾燥機器をネットでつなぐIoTを活用し、スマホで事前に店内の洗濯・乾燥機の空き状況を確認したり、故障で機械が止まってしまったときには遠隔操作で復旧したり、洗濯・乾燥が終了したらスマホに連絡するサービスもあるようです。
このように、いくつかのサービスの単純な組み合わせからIoTの活用までいろいろで、ちょっと考えればいくらでも新しいビジネス形態が生まれてきそうです。
2017.07.20