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酒興放論

お気楽に人生を楽しんでばかりいるとバカになってしまうので、せめて1日に1回ぐらいはまとまったことを考えてみようというところから始めたお気楽ブログで、お酒を楽しみながら言いたいことを言うという趣旨です。ふだん、飲み友だちと居酒屋で酒を酌み交わしながら話し、話した先から消えていくような、1話1~2分のたわいもないお話です。心境が変化したら、ある日突然やめるかもしれません。

第91話【中国】民主化運動を弾圧し監視社会への流れを加速する中国

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第91話【中国】民主化運動を弾圧し監視社会への流れを加速する中国

2012年に習近平政権となって5年経ちますが、ここ2~3年、民主化運動に対する弾圧が一段と厳しくなり、情報統制も一段と厳しくなったなぁと感じています。
 
2015年7月、中国各地で人権派弁護士や人権活動家ら約30人が中国各地で一斉に拘束され「国家政権転覆罪」で有罪判決を受け拘留されました。拘留中に拷問を受けたことを明らかにした人もいました。

中国人活動家だけではありません、外国人に対する監視も強化しています。
 
2014年11月には「反スパイ法」、2015年7月には「国家安全法」、2016年4月には「外国 NGO 国内活動管理法」を相次いで制定して監視社会への流れを加速し、今月、2017年6月には、「サイバーセキュリティ法」を施行し、中国共産党の方針に反するインターネット上の言論を規制しています。

このように、中国共産党の一党独裁を揺るがす恐れのある反体制的な火種については徹底的に弾圧する姿勢です。

そのような中で、今週前半、中国の民主活動家で、2010年のノーベル平和賞受賞者の劉暁波さんが末期の肝臓がんで、自力で食事も取れないほど深刻な状況に陥ったため、監獄から仮釈放されて遼寧省瀋陽の病院に移送されました。

劉暁波さんは、2008年末、中国共産党の一党独裁を批判し民主化を求めた「08憲章」の起草で中心的な役割を果たした人です。そのため、劉暁波さんは中国民主化運動の象徴でもあり、中国共産党政権による言論弾圧の象徴でもあります。

米国、欧州主要国など国際社会は中国に対して劉暁波さんの正式釈放を求めてきましたが、中国政府は国際社会の対中圧力を「内政干渉」と反発し、受け入れる様子はまったくありません。

劉暁波さんの奥さん・劉霞さんも弾圧の対象になっています。劉暁波さんのノーベル平和賞受賞が決まった2010年10月から自宅軟禁が始まり、対外接触を厳しく制限されてきました。その結果、現在、劉霞さんは重度のうつ病を患っています。
 
80年代、鄧小平体制のもとで、胡耀邦さん、趙紫陽さんが中国共産党中央委員会総書記をやっていたころは、中国は確かに民主化の方向に進んでいたと思います。それが、天安門事件を経て90年代に入り江沢民体制になったころから、大きく舵が切られ、民主化運動を徹底的に弾圧するようになりました。

いまの中国には言論の自由はありません。

そのようなわけで、中国では、政治的に無関心な、あるいは関心はあってもそのような素振りを見せず、金儲けに走る人たちだけがどんどん増えてきているような気がします。
 
2017.06.30
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